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• 質問者は質問を出しながら、以下のよ うな点数シートに正答数を書き込みま す。 • それぞれ1分間の持ち時間で行い、片 方が終わったら、役割を反転させても う1分計測します。

はその人を「 Bravo ! 」、「 Très bien ! 」 などと褒め、そのほかの学習者からは 拍手を送ってもらいます。このとき教 員は、勝者を記録します。成績評価に 加えるという点を学習者に明確に伝え ることで、彼らはより真剣に取り組む ようになるでしょう。 教育的効果について 1分間の制限時間を設けたり、毎回ペア になる相手をかえたりすることで、学習 者には適度な緊張感を与えることができ ます。彼らが抱く「人前で間違えたくな い」という気持ちを上手く利用し、知的 競争心を芽生えさせます。そして、遊戯 性を加えることでフランス語の語彙の先 取り学習や復習をより一層促すことに繋 がるのです。 具体的にどのようにこの活動が行われているか は、第20回表現主体の外国語研究会にて行わ れたワークショップの動画(日本語)でご覧いた だけます。同動画内では石井先生が教えている 実際のクラスの様子も観ることができます。

CHLOÉ BELLEC

共同添削で行うディク テーション:IM語彙テ ストのもう1つの実施 方法

教員が準備すべきもの • ストップウォッチ • 点数シート

点数シート

学習者は、語彙確認が終わったら、お 互いに何ポイント獲得できたか合計点 を出します。その後、教員は「 Qui a eu plus de 10 points? Plus de 15 points? Plus de …」などと聞き、学習者はそれ に合わせて手を挙げます。最後に残っ た人がこの競争の「勝者」です。教員

クロエ・べレック(東北大学講師)

第20回表現主体の外国語 研究会の石井先生のワーク ショップ( YouTube )

レッスンの基本的な語彙を学び、復習すること を促すイミディアット・メソッドの「語彙テス ト」のバリエーションを紹介しています。 私の指導の背景 私は現在、東北大学でフランス語を教え ており、コミュニケーションの授業をい くつか担当しています。以前は授業の最 初に簡単な語彙テストを行っていました が、オンライン授業の登場によって断念 せざるを得ませんでした。時間をかけて オンライン練習問題を用意していたので すが、学生の多くが自動翻訳サイトを 使って不正をしていることに気づいたか らです。 IM の教授法講座に参加した後、そこで 得た知見をもとに、先学期にもう一度試 してみることにしました。古典的な語彙 テストのアクティビティを、オンライン でも対面でも授業ができる現在の私の教 育環境に合うように改良したのです。語 彙テストはディクテーションになり、添 削は学生同士が共同で行うようになりま した。

ワークショップ の様子はこちら

“Qui a eu plus de dix points?” “Plus de 15 points?” “Plus de…”

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